データセントリックなアプローチで高精度を実現する外観検査AI『Roxy AI』がバージョンアップしました。
今回のバージョンアップにより、AIによるアシスタント機能、 OCR機能の追加、検査時間の高速化、各種精度向上のための機能強化などに対応しました。
学習・ランタイム共通
アシスタント機能
操作方法の質問やスクリプト作成を支援する「アシスタント」を追加しました。マニュアルなどの資料を検索して回答する「質問モード」と、スクリプト作成などに使う「データ作成モード」があります。
すべての処理はPC内で完結し、外部ネットワークへは接続しません。
※アシスタント機能の利用には、保守サポート契約が必要です。
OCR機能を標準搭載
事前学習済みのOCR AIを標準搭載しました。学習は不要で、インストール後すぐにお使いいただけます。モデラーで検査する場所や期待する文字列を定義し、ランタイムではOCRワーカーを追加するだけで、刻印などのチェックを不良検査と同時に行えます。OCRで読み取った文字列でAIモデルなどを動的に切り替えることも可能です。
ヘルスチェック機能
PCの電源設定やGPUの電源管理モードが不適切だと、パフォーマンスが低下します。アプリ起動時に自動でチェックし、問題ればアラートを表示します。
学習環境
【不良検出AI】位置検出AIによる検査領域の自動判定
新たに追加した「位置検出AI」が製品の位置を自動で特定し、検査領域を動的に設定します。製品がどこに写っていても、背景の誤検出を防ぎ、検査時間を抑えられます(位置検出は10~20ms程度、拡張サーバーが必要)。
【不良検出AI】その他の改善
- 蒸留学習:高精度モデルの知識を軽量モデルへ転写し、精度を保ったまま推論速度とメモリ使用量を削減できます。
- 自動混合精度(AMP)に対応:精度をほぼ落とさず、学習の高速化とメモリ削減を実現します。
- 外部フォルダのテスト:登録画像以外の任意のフォルダを指定してテストできます。
【良品学習AI】標準モードを追加
傷や異物、小さな異常の検出性能を改善した「標準モード」を追加しました。V2.2までのモードは「特殊モード」として、並べ間違いなどの検出に引き続きご利用いただけます。
【画像生成AI】品質向上
事前学習済み重みとLoRAに対応し、より高品質な不良画像を生成できるようになりました。元画像への貼り付け品質も向上しています。
【計測AI】自動アノテーション
対象物をクリックするだけで輪郭を自動生成し、計測AI・位置検出AIのアノテーション作業を大幅に効率化します。
その他
- モデラーの複数起動に対応
- 各AIの設定画面に検索機能を追加
- 不良検出AIのデフォルトパラメーターを見直し、複数の層の特徴を利用できるように改善
ランタイム環境
結果フォーマットスクリプト
検査結果ファイルの本文や、画像・結果ファイルの出力先パスをスクリプトで柔軟に組み立てられます。
- 不良判定のラベル表記変更、日時・確信度の書式変更、タブ区切りなどの独自書式
- 年/月/日の階層フォルダへの保存、ワークIDの先頭数桁でサブフォルダに分散、不良時のみ別ドライブへ出力
- バーコードなど外部システムから取得した値を列に追加する など
新しいレセプターの追加・改良
- 処理時間監視レセプター:設定した区間の所要時間が超過した場合に通知します。
- 外部入力レセプター:ボタンやフットスイッチなどで、検査要求や製品切替ができます。
- DIO通知レセプター:2種類を統合し、設定画面を分かりやすく改善しました。

高速化
不良検出AI、計測AI、高さ画像ヒートマップ変換(LJ用)の処理を高速化しました。たとえば不良検出AIは、RTX 4090環境でV2.2比約35~46%の処理時間など(効果は環境により異なります)
その他
- カメラワーカーのチャタリング検出機能を追加
- CoordinatorAPIに検査完了を待機するInspectAsync、InspectImageAsyncを追加
- スクリプトレセプターの活用で、連続検査要求や可変ショットIDの結果通知に対応






