バージョンアップでは、機能呼び出しを楽にするランチャー機能や、学習パラメータ等を複数設定してまとめて学習できるバッチ学習機能などに対応しました。
ランチャー
Roxy AIの各機能を呼び出すランチャーを追加しました。
機能一覧から目的の機能を呼び出すことができるため、メニューから機能を探す手間を減らせます。
コンフュージョンマトリックスの拡張
学習中に表示されるコンフュージョンマトリックスで、検出漏れ/過検出した画像を表示できます。AIが苦手としている画像の特徴をコンフュージョンマトリックスで把握し、ブーストなどの精度向上施策につなげることができます。
ピンポイントブースト
不良の特徴のバリエーションを増やしたいときなど、水増しパラメーターを一時的に強くしたいことがあります。そのような時はピンポイントブーストを使用します。
ピンポイントブーストアイコンが有効な状態でブーストすると、通常よりバリエーション豊かな画像を生成します。
以下の画面で、ピンポイントブーストの設定を変更します。
ユーティリティ
複数のモデルに横断した処理や特定の場合にのみ必要な機能を集めたユーティリティ機能を提供しました。複数のモデルを順次学習するバッチ学習や、画像ファイルのフォーマット変換/リネームが可能になりました。
バッチ学習
バッチ学習機能を使って、複数のモデルに対して、学習/ベストモデル探索を順番に実行します。学習パラメーターを複数設定しておき、深夜や休日にまとめて学習できます。
バッチ学習の結果は一覧で確認できます。結果をクリップボードにコピーできるので、バッチ学習の結果をまとめるのも簡単です。
その他、ユーティリティ機能では、画像のファイル名の一括変換や、画像のフォーマット変換、モデルデータの共有方法の切り替えなどができるようになりました。
その他の学習ライセンスの主な変更点
- ストレージ容量を節約したモデル複製
- 画像ピン止め
- 任意の不良を強調したい時の一括アノテーション
- 複数解像度データ混入時の警告表示
- レポート機能の改善 など